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北海道はクレオール?




パトリック・シャモワゾーの文学の新しい翻訳が出た。
『素晴らしきソリボ』Solibo Magnificent だ。


パトリック・シャモワゾーという名前を初めて聞く人もいるだろう。
この作家はいわゆる「クレオール」文学と呼ばれるジャンルに属する作家だ。


「クレオール」とは「混交」という意味で、植民地生れの混成文化の色濃い文学が「クレオール」文学と呼ばれている。
最初、カリブ海のフランス植民地である、マルティニック島の作家を指していたが、現在では広く多文化混交の文学に対してつかわれるようになっている。

必ずしもクレオール文学と呼ばれるもののすべてが混成言語(ピジン語やクレオール語)で書かれているわけではなく、フランス語のみで書かれるものが多数だ。

カリブの島々には、1492年のコロンブスの新大陸発見以降、白人、(三角貿易による)黒人、原住民、(クーリーなど)中国人などが行き来し、島ごとに独自の文化と歴史と言語を形成してきた。そのなかで生れたのが、クレオール文化である。

さて、私は札幌で古本屋を営んでいるのだが、
この土地にいると、クレオール文化に、なにかシンパシーを感じることがある。

北海道は歴史的にみると、擦文人、オホーツク人、アイヌ、ウィルタなどが先住民として暮らしていて、近世から近代にかけて日本中から和人が入ってきている。さらに、強制労働や出稼ぎで韓国人や中国人も多数いた。ともに助け合い、与え合い(donner-avec)、ときにぶつかり合いながら共に島を生きてきた。

こんな島にも、多くの文化の交差があったのだ。

そうしてみると、北海道にも独自のクレオール文化があると考えられるのではないだろうか。
もし、そうならば、その文化混交を新しい私たちのアイデンティティとして生きることができるだろう。

クレオール文化はそのことの豊かさを教えてくれるのではないだろうか。
私は、そう思う。

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