酒井広司写真展。

きのうは酒井広司さんの個展でのトークイベントを聞きに、
CAI02に行ってきました。
北海道立近代美術館の佐藤友哉さんとの対談形式で、とても興味深いお話でした。
さっそく谷口雅春さんが感想をお書きになっています。
とても的を得た記事で、私がつけ加えることがないので、ご紹介をば。
http://www.northerncross.co.jp/kai/blog/?p=526

それでも私が個人的に興味深かったことを申せば、写真の緯度経度のことでした。佐藤友哉さんがおっしゃってたことで、酒井さんの写真には日付と緯度経度がデジタルな数字データとしてキャプションされていて、「北海道」の写真であり、どこか無名の地であるような写真になっているとのことでいした。
この平行感覚は、ひとつづきの地平で景色が入れ替わっていくのを観てみたいという欲求とともに、とても不思議な超現実的な感覚を私にもたらします。
写真の景色は静謐で、かっこいいです。写真のゼロ度を体感できます。

酒井広司氏は、北海道立文学館で開催された吉増剛造展の本のなかにある書影を撮影された方。あの本のサークルも不思議な重力感の写真でしたことを思い出します。
また、酒井氏は山登りをしていて出会う風景を撮影しているとのこと(かといって白籏史朗のような写真では決してありません)。
山との関連で、今日サウダージブックスで催されたでしょう詩人・浜田優さん×勝峰富雄さんのトークイベントにも想いが向いてしまいます。どんなだったでしょう。。
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